TDさん(20代前半 男性 大学生)

症状
眼精疲労、頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、顎関節痛、自律神経失調症、神経痛、不眠症

大学受験時に、目の痛みが生じて以来、慢性的に目や身体が痛むとのことでした。受験勉強のストレスは相当なものだったのでしょう。

その後、大学入学を果たすも、大学2年の10月頃から、頭痛めまい、吐き気の症状が強くなり、ベットから起き上がるのも億劫で、外出するのも困難な状態になった。当院へはご両親に付き添われて来院。受付で「車椅子」はありますか?と言っていったのが印象的でした。

立っていると、地面がグラグラする感じが強く、スマホやパソコンの画面を見ると、すぐに目が痛くなり、そこからひどい頭痛になる。また、音にも過敏になり、ヘッドホンを耳にして音楽を聴くだけで、耳周りが痛くなるという症状がありました。吐き気が強く胃痛があるため、食事も十分に取れず、非常に衰弱した様子でした。

大学入学後は「eスポーツ」の部活に入るなど、生活時間の多くをゲームに費やしたとのことです。一時はプロゲーマーを目指していたそうですが、目の痛みでPCモニターを見ることが出来ずあきらめたそうです。眼精疲労の症状がひどくなってからは、大学を休学していました。不調のはじまりは目の酷使からだったそうです。段々、体のあちこちに症状が出るよになり、気が付いたら日常生活がまともに送れない状態となりました。

当患者さんは、顔面部の三叉神経領域に物が触れるだけで痛みが出るという状態でした。初診時は、美容用の鍼で目の周りを施術しましたが、鍼管をあてるだけで「痛い」と声を上げるほどでした。経絡治療への切り替えも考えましたが、治療3回目から、美容鍼では、それほど痛みを感じなくなったので、目を含めた首肩及び自律神経の治療を周1回のペースで継続しました。

はじめの頃は、スマホ画面のバックライトを最小限にしても、3分画面を見ることができませんでした。しかし、治療を重ねるにつれ、3分が30分になり、3時間ぐらい連続で見れるようになった段階で、大学に復帰しました。治療開始から3か月のことです。めまいの症状も収まり、目や顎、耳周りの神経痛のような症状もほぼ消失しました。食事も取れるようになり、体力もつきましたので、自分の夢の実現に取り組んでほしいと思います。