まさか、市販の風邪薬で、これほど重篤な副作用が起こるなんて。
私達は、スティーブンジョンソン症候群の当事者です。もし、この病気で辛い思いをしている方、何か悩んでいることがありましたら、お気軽にご相談下さい。(鍼治療とは関係なくて大丈夫です。)
スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)・中毒性表皮壊死症(TEN)は、皮膚粘膜眼症候群とも言われ、医薬品の副作用として起こることがある重症型の薬疹です。
馴染みのない病名ですが、実は多くの薬の添付文章に、まれな副作用として記載されています。
スティーブンス・ジョンソン症候群、全身の皮膚粘膜に強い炎症を起こすとともに、目(角膜混濁、重症ドライアイ)や肺(閉塞性細気管支炎)などに後遺症が残る場合があります。
当院は、運営者2人がともにスティーブンス・ジョンソン症候群による目の後遺症を抱えているという点で、日本では珍しい治療院です。
私自身(代表小宮)は、5歳の時、薬の副作用により「スティーブンス・ジョンソン症候群を発症。一命を取り留めるも、後遺症で重症ドライアイになり、日常的に目の痛みを伴う人生へ。同じ病気の妻(8歳の時SJSを発症)と出会い、共に鍼灸師として、板橋駅前にオアシスはり灸治療院を開業。
SJSなど、医薬品による重篤な副作用は、現在も起こり続けています。SJSは早期診断・早期治療により、重篤化を防ぐことが出来ますので、知識を持っておくことが大切です。
また、ほとんどの方が知らないと思いますが、日本には医薬品副作用被害救済制度があります。
薬の副作用(適正使用、一部の抗がん剤などを除く)で重篤な健康被害を受けた場合、治療費や障害年金とは別枠で、毎月の生活保障費を永続的に得られる場合があります。この医薬品副作用被害救済金は、製薬会社の拠出金で運営されています。
スティーブンス・ジョンソン症候群とは
医薬品に対する重篤な急性アレルギー反応が主な原因で、市販の風邪薬、抗生物質、抗てんかん薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、抗がん剤治療薬などが関連しています。子供から高齢者まで、あらゆる年齢で起こります。
一般的な薬疹(多型滲出性紅斑)ではあまりみなれないような、40度近い後年をともなくことが知られています。症状は急速で、発症から数時間、数日のうちに生命の危険を伴う状態にまで進展する場合があるため、早期診断・早期治療が肝要です。
皮膚症状
赤い斑点や水ぶくれ、皮膚が剥がれるなど、熱傷(やけど)様の症状が特徴です。表皮への罹患面積が中等度まどをスティーブンス・ジョンソン症候群とし、最重症の場合アを中毒性表皮壊死症とします。両者がオーバーラップするとも言わrています。
粘膜症状
口腔、眼、鼻、喉、生殖器の粘膜に潰瘍や出血が起こります。
眼症状
角結膜の強い炎症とともに、偽膜を生じます。角膜混濁、結膜の慢性炎症、重症ドライアイ、逆さまつげ、球結膜癒着など、著しい視力低下や眼痛を伴う後遺症が残る場合があります。
治療
原因薬物の特定・中止が第一歩です。入院による、水分補給、痛み管理、感染予防。 – 重症例では、免疫抑制療法(ステロイド、免疫グロブリンなど)などの集中治療が必要になることもあります。急性期の治療が非常に重要であり、早期に医療機関を受診することが推奨されます。
キーワード
スティーブンス・ジョンソン症候群、スチーブンス・ジョンソン症候群、スティーヴァンス・ジョンソ症候群、Stevens-johnson Syndrome、中毒性表皮壊死症、ライエル症候群、oxic epidermal necrolysis。