SKさん(60代後半 女性 会社員)

5年前、タクシー乗車時、信号待ちしている時に後方からの追突事故にあい、強いむち打ち症を被る。その後、徐々に身体に不調を来している。

最近の症状は、頭痛、目の奥の痛み、目の周りの痛み、右瞼が下がってくる、ふあっとするめまい、胸がザワザワする動悸、首肩こり、背中の痛み。胃がムカムカして食欲がまったくない。ご飯を食べても美味しく感じられない。ほぼ寝たきりに近い状態で過ごしている。

眼科、脳神経外科などで精密検査を受けているが、特に器質的な異常はないとのこと。脳脊髄液が減少している可能性が示唆されているが、これといった治療法はないと医師からは言われている。

晴れた日は少し良いが、天気が悪い日は、朝から頭痛や肩こりがひどく、目を開けているのが辛いとのことでした。特に、スマホを見たり、パソコンを見ることもなく、目を酷使する状況はありません。「何で、こんなに目が辛いのか」と、やりきれない思いで日々生活を送っていたそうです。鎮痛剤を飲んだ日と錠数を日記につけていましたが、週の大半は鎮痛剤を飲んでいるとのことでした。

過去に胃の一部部を切除していることもあり、目や身体の痛みによる鎮痛剤の乱用が、胃腸障害、冷え、神経過敏を起こし、痛みの悪循環を起こしている状況が見られました。目や身体の不調の発端は、ムチ打ちによる眼部・頸部交感神経亢進症と考え、目を含めた首肩背中及び自律神経を調整する治療を行うことにしました。

鎮痛剤の使用頻度を少なくできるよう(医師と相談の上)、鍼灸により、目・首肩の痛みの緩和を図ることを第一とし、週一回のペースで治療を開始しました。

治療開始から半年で、ひと月のうち数日、どうしても痛みが強い時だけ鎮痛剤を飲むという小康状態を保てるようになりました。最近では、趣味のガーデニングで腰や膝に負担をかけているのか、治療は身体のメンテナンスが中心となっています。