網膜色素変性症は、網膜の視細胞が徐々に変性し、視野欠損や夜盲、羞明などの症状を起こす病気です。

主に遺伝性ですが、特発性の場合もあります。当院では60名ほどの患者さんの継続的なケアを行っています。網膜への血流を促進させることが非常に重要です。当院では、鍼治療による網膜色素変性症の進行予防に取り組んでします。

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治療をご希望の方は、TEL03-5980-7511までご連絡をお願いします。

網膜の病気に対する鍼治療

当院は目の専門治療を行っており、網膜色素変性症、眼底出血後・網膜剥離後の視力障害、黄斑変性症など多くの患者様の治療を行っています。鍼治療によって網膜血流を促進することができるので、組織の温存や修復、また進行抑制において効果が得られています。

また、鍼治療後、視界がクリアーになったり、明るく見えるようになったという体験を患者様から多くいただいております。

【治療費用】
初回 11,000円(所要90分)
再診 8,500円
予約制 TEL 03-5980-7511
HP https://www.hari-care.jp

網膜の構造

網膜は眼球内部の後面壁を形成し、カメラでいうフィルムのような役割を果たしています。透明なレンズである角膜を通過した光は網膜に投影されます。網膜には多数の視細胞が存在し、光の明暗や色彩を信号に変えて脳へ伝達します。それらの信号は脳で統合され、私たちが普段見ている映像として認識されます。

網膜を断面でみると、規則正しく幾重にも積み重なった細胞層がみられます。光が初めに到達する網膜の最内層には神経節細胞層があり、毛細血管や双極細胞・神経節細胞などを通過して視細胞に至ります。最も大切な「視細胞(光を信号に変える神経細胞)」は網膜の最深部にあり、網膜色素上皮の上に連結する形で並んでします。

網膜色素上皮は、散乱した光を吸収し網膜への乱反射を防いだり、視細胞と血液との間で栄養や代謝物を受け渡しを行っています。 網膜色素上皮が障害を受ける病気に「網膜色素変性症」があります。

視細胞について

視細胞は「錐体細胞(すいたいさいぼう)」と「杆体細胞(かんたいさいぼう)」に分かれます。錐体細胞は明るいところで働き色や形を識別する能力にたけおり、主に網膜の中心部に多く存在ます。一方、杆体細胞は暗いところで明暗や形を識別する能力があり、網膜の周辺部に多く存在します。

錐体細胞は三種類あり、それぞれが赤、緑、青に最大感度をもちます。赤錐体、緑錐体、青錐体の興奮の組み合わせで色を感じる色覚が維持されています。網膜に異常があると色覚に障害が生じる場合があります。

網膜の中心部と周辺部

網膜の中心部分は黄斑部と呼ばれ、椎体細胞が密集しており最も視力が得られる部位です。少しくぼんだ部分があり、これを中心窩と呼び、この部分には椎体細胞のみ存在します。黄斑部に障害が出る病気を「黄斑変性症」と言い、特に「加齢性黄斑変性症」が有名です。網膜の中心部分の視細胞が障害を受けるため進行すると、深刻な視力障害を来します。

黄斑変性症は主に「滲出型」と「萎縮型」があります。滲出型黄斑変性症は、脈絡膜から生じた新生血管が網膜色素上皮に進行し、網膜内で微量な出血が繰り返されることで黄斑部が傷むことで起こります。IPS細胞から再生した網膜を移植する手術が世界で初めて行われ、注目を集めています。

一方、網膜の周辺分は杆体細胞が多く、暗いところでの物の見え方や視野の広さなどに関係します。網膜色素変性症では、杆体が主に障害されることが多く、このために暗いところで物が見えにくくなったり、視野が狭くなったりするような症状が起こります。
網膜色素変性症は、網膜上に黒色斑が多数出現し、網膜血管周辺に沈着するため、網膜動脈・静脈が細くなることで、網膜への慢性的な血流不全を起こすことが進行原因の一つと言われています。鍼治療の血流促進効果は網膜色素変性症にも効果的です。

患者さまから鍼治療の体験談を頂きました

網膜の病気で目は悪くなるばかりと諦めていた私、眼のはり治療を受けて視界が広がった。
私は生まれつき網膜の病気があり、眼鏡をかけても0.3ぐらいで、見えている範囲も人より狭いと医師に言われておりました。何よりも夜になると、途端に物が見えにくくなり、特に夜道など置いてある自転車にぶつかりそうになったり、また道路標識なども見えず、いつも不便な思いをしておりました。

眼科を数件受診するも、網膜の病気は有効な治療法がない、ということで半ばどうしようもないこと、と諦めておりました。

そんな時、知人から眼にはり治療を受けて、視力が向上した、視界が広がったというという話を聞いて
私も是非、目のはりを受けてみたいと思ったのです。私の住まいは埼玉県のはずれの方で
東京の板橋は遠方でしたが、この眼がよくなるならと、小宮先生の治療院を訪ねました。

はじめに、背中や首にはりを打ってもらいました。心臓から上っていく眼や脳への血液循環を改善するためと言うことでした。その後、仰向けになり、いよいよ眼の周りにはりを打ってもらいました。

瞬間、ズーンとした感じがありましたが、先生の手がとても柔らかく暖かいので、とても安心感を持てました。とはいっても恐怖感もあったので目はずっとつぶっていましたが、あっという間に打ち終わりました。

その後、はりを刺したまま、時間を置くといわれました。気づいたら夢見ごごちで、はりが顔についているにもかかわらず、眠りに入っていたのです。はりを抜いて本日の治療は終わり、となりましたが、ベットから起き上がると、長年悩んでいた肩こりがスッキリおり、すでにいつもより視界が広がっていることに気がつきました。そして、治療院から出て駅へ向かう途中、遠くのお店の看板の文字が読めるのには驚きました。

家の最寄り駅についたころには、すでに外は暗くなっておりましたが、いつも通っている道に、新しく街頭が設置されたかと思うぐらい、道の輪郭も、道路の白線もハッキリと見えたのです。

1回目の治療を受けたあと、4日ぐらいで受ける前の状態に戻りましたが、2回、3回と治療を受けるにつれ、効果の持続期間も長くなり4回目の治療を受けたあとは、2週間も効果が持続しておりました。今では月に2回のペースで通っておりますが、予約の日が楽しみでなりません私の目は悪くなるばかりと諦めていましたが、これほどまで見る力を引き出してくれた小宮先生の治療に感謝しております。