現在、レディース鍼灸、逆子治療の初診受付は休止しております。誠に申し訳ございません。
一般的に妊娠28周を過ぎても、胎児の頭が正常な位置にきていない状態を逆子(さかご)と呼びます。妊娠時における胎児の位置は頭が下を向いているのが正常です。胎児が小さい時は、頭の位置は様々で回転をすることもあります。通常は、胎児が成長するにつれて胎児の頭が下向きに安定するようになります。
はじめに
赤ちゃんは子宮口から出てくる際、一番大きな頭から出てくる方が、母体にも、赤ちゃんにも負担が少ないのです。もし、足やお尻が先に出てきて、最後に一番大きな頭が出てくることになると、頭がつっかえて赤ちゃんの呼吸ができなくなってしまったりなど、大きなリスクを生じます。
ですから、逆子はほとんど帝王切開での出産となります。逆子の原因は定かではありませんが、妊婦さん全体で5%くらいの赤ちゃんが逆子といわれています。
※「骨盤位 :こつばんい」 には、おしりから出てくる場合を「臀位(でんい)」、 足から出てくる「足位:そくい」、
立ち膝のような姿勢でひざから出てくる「膝位:しつい」などがあります。
逆子治療を行う時期
妊娠中期までは赤ちゃんも小さく動き回れるため50~70%の赤ちゃんが逆子の状態です。しかし妊娠28周(7か月)を過ぎても、まだ胎児の頭の位置が下向きでない場合、逆子の治療を行うようにします 逆子の治療には逆子体操や外回転術がありますが、中でも効果的なのが「お灸」と言われており、実際に古来から逆子の治療には「お灸」が行われて来ました。
逆子治療でお灸を行う部位
逆子の治療には、一般的に足にある至陰(しいん)というツボにお灸をします。
また、季節によって逆子の治療に効果的なツボは変化しますので、その都度、適切な位置にお灸を行っていきます。
実際の治療では「ひねりもぐさ」を使用します。
!!お灸は熱くなく、痕は残りません。
★ここに注目★
個人のツボの位置は、参考書に書いてある場所にあるとは限りません。ですから、自己流でツボにお灸を試みても、最大限の効果は得られません。その方お一人お一人で異なったツボの位置を正確にとらえ、お灸を行うことが大切です。
ご自宅での治療(お灸講習)
さらに当院では、ご自身でご自宅でも逆子の治療ができるように、お灸指導を行わせて頂きます。
これにより、遠方にお住まいでも、毎日ご自分で逆子の治療を行えるようになります。
実際には、鍼灸師が正確なツボの位置に印(しるし)をつけますので、ご自宅で
その印にご自分でお灸を行って頂きます。
逆子治療のQ&A
Q;どれぐらいの治療回数で逆子が治りますか?
A;治療効果には個人差がありますので「何回で」とは申し上げられませんが、当院では平均して3回~6回の治療で逆子が治ることが多くあります。
Q;どれぐらいの頻度で通院が必要ですか?
A;出産予定日間近なら2~3日に1回ぐらいが良いと思います。予定日より2カ月ぐらい前に治療を始めた場合は1週間に2回が良いと思います。(お灸はご自宅で毎日行っていただくとより効果が高まります。)
Q;胎児にへその緒が絡まったら心配ですが、大丈夫でしょうか?
A;当院が行う逆子治療は外的な刺激で無理に胎児を回転させるものではありません。母子ともに本来の自然な状態へと向かわせる治療ですので、無理なく自然に逆子が治るというものです。
Q;逆子体操を治療と平行して行って大丈夫でしょうか?
A;問題はございません。もしろ、逆子体操を合わせて行って頂くとより効果的です。ただし、産科の主治医に逆子体操を行っていも良いかどうか必ずご相談ください。
Q;逆子が治ってからも灸治療は続けたほう方がよいでしょうか?
A;まれに、せっかく治った逆子がまた元の状態に戻ってしまうことがあります。安定するまでは2回~3回は逆子が治った後も治療をお受けいただくことをお勧めいたします。
逆子治療の費用
ご相談・治療のご予約 TEL 03-5375-2040
治療費用は1回4,500円です。
※初回は初診料1,000円がかかります。
逆子体操
逆子体操は2種類あります。お灸と併用して、夜寝る前に1日1回行うと効果的です。
特に鍼治療を行うと、赤ちゃんがお腹の中で良く動くようになるのでチャンスです。
尚、逆子体操は母体に負担がかかる姿勢をとりますので、必ず主治医の先生の許可を得てから行うようにしてください。また、お腹の張りや苦しさを感じたら 直ぐに中止してください。くれぐれも無理のないように行うようにしてください。
▼ 胸膝法 ・・・一般的に行われる逆子体操です。
四つん這いの姿勢から、頭を座布団や布団につけます。次に頭と肩をなるべく下げて、お尻を上に突き出したまま静止します。5~10分ほどその姿勢を保った後、横向きになり寝ます。横を向くときに、赤ちゃんの向きによって、右側を下にするか、左側を下にするかを選びます。お腹の赤ちゃんの背中側が上向きになるようにしてください。横向きで休む時間は10分が目安です。赤ちゃんの向きは産婦人科の先生に教えてもらいましょう。
▼ ブリッジ法・・・難易度が高いので様子をみながら行ってください。
まずクッションを用意します。腰の下にクッションを敷き仰向けになります。首が苦しければ枕を敷いてもかまいません。頭よりも腰が高くなるように腰を上げて、ブリッジのようなポーズで静止します。この時無理に腰を上げる必要はありません。あくまでクッションの厚みを利用してくださ。この姿勢を10分ぐらい行うとよいのですが、休み休みでもかまいません。
治療によって逆子が治った方からの喜びの声
以下、Yさんから頂いたEメールです。
先生、お元気ですか。3月に無事、男の子を自然分娩で出産することができました。
33週目を超えても逆子が直らず、いよいよ帝王切開の日時も決まり、半ばあきらめかけていたところ、先生に逆子を直して頂いて、本当に感謝感激の思いでした。
逆子を直したいなら、まず自分の両親に感謝することから始めて下さいと、言っていただき、自分を産んでくれた両親のことを思いますと、今度は不思議と自分が母親になる自覚が沸いてきました。
お腹の子供には母の思いが伝わるのでしょうか、それまであまり元気のなかった子が、よく動くようになり、3回目の治療を受けた夜に、子供がくるっとお腹の中で回ってくれたのが分かりました。
翌日の検診では、逆子が直っていますよ。これで帝王切開の予定はキャンセルですね、とお医者様も言ってくださいました。
それから出産まではあっという間で、今は産後3日目でこのメールを書いております。
先生、本当にありがとうございました。