
眼精疲労と同時に、不眠症・睡眠障害に悩む方が少なくありません。よく眠れた日は、目の調子が良いのに、肝心の睡眠が不安、、。

目が疲れてるのに、布団に入っても寝付けない、目の不快感で夜目が覚めてしまう、朝起きがけから目が辛い。
この様な場合は、眼精疲労と睡眠障害の悪循環が起きている可能性があります。

当院では、眼精疲労治療+睡眠鍼灸というコース(10,000円)がございます。睡眠の最大の目的は、「脳の休息」と「身体の修復」です。当院は、鍼灸医学的な観点から睡眠障害にアプローチします。

以下、眼精疲労治療×睡眠鍼灸に込めた思いです。

睡眠鍼灸とは?
皆様こんにちは。オアシスはり灸治療院代表の小宮です。
重度の眼精疲労疲労治療で知られている当院ですが、新たに睡眠の質向上に特化した睡眠鍼灸のコースを開設しました。

眼精疲労標準コース(8,500円)にオプション(+1,500円)として睡眠鍼灸を追加可能です。(頭鍼・微弱電流を流すコース、又は頭鍼・ヘッドマッサージのいずれかを選択できます。)
また、睡眠鍼灸の単独コースは7,000円でお受け頂けます。睡眠鍼灸の単独コースは初診料は無料となっております。
なぜ、睡眠にフォーカスしたのか?
それは、不眠症・睡眠障害を発端に重度の眼精疲労、難治頭痛、自律神経失調症、鬱病を来す方が非常に多いからです。

疲れ目、眼精疲労を回復させる最良の手段は「十分な睡眠」を取ることです。
しかし、これが難しいのです。

明日も大事な仕事がある。明日も1日中パソコン作業をしなければ。しっかり睡眠を取って、目を休ませなきゃ。そんなプレッシャーが、かえって眠りを妨げることがあります。

日本の医療では、不眠症に対して薬物療法が第一選択となる場合が少なくありません。いわゆる睡眠導入剤や睡眠改善薬です。
睡眠改善薬における3つのタイプ
- GABAという脳内ホルモンの働きを強め、不安を和らげて眠りやすくするタイプのお薬で、さらにベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系に分かれます。
- 睡眠ホルモンであるメラトニンの働きを強め眠りやすくするメラトニン受容体作動薬です。
- 日中の覚醒状態を維持するオレキシンという脳内物質の働きを弱め、眠りやすい状態にするオレキシン受容体拮抗薬です。依存性が少ない睡眠薬として注目されています。
眠れることが最も大事ですが、一方で、睡眠薬には、目の機能を低下させたり、涙の分泌を減少させる副作用が出る場合があることが医薬品の添付文章にも記載されています。
眠れないストレスや、不眠症で目の疲労回復が追いつかず、蓄積眼精疲労の状態になる不安から、睡眠薬を使い始める場合があります。
それが長期化してしまうことで、不眠症と眼精疲労と睡眠薬の副作用による悪循環を生じてしまうケースは要注意です。
今、私達は眼瞼けいれん、ベンゾジアゼピン眼症と診断された難治症例の治療に取り組んでいます。
厄介なのは、自己判断で減薬、断薬などを行って、離脱症状や減免反応などで、かえって症状が悪化してしまう場合があることです。
つまり、ことの発端である「睡眠問題」を早いうちにケアすることが大切だと考えています。
また、海外では、医師管理下のもと、睡眠薬を減量する際のアシスト役としての鍼灸活用が試みられており、日本でも鍼灸業界では医師と医療連携を取るケースも増えています。
睡眠の悩み、こじらせる前に、当院に是非ご相談ください。

以下は、睡眠に関する雑学的な基礎知識です。若干、医学的な内容になっておりますが、よく眠れるようになるヒントが散りばめられています。
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