目に力を入れないと物が二重にみえたり、写真を撮ると目の位置が少しズレているなどで気づくことが多いです。特に外斜視や上下斜位があると目がとても疲れます。プリズムの眼鏡や斜視の手術といった方法がありますが、軽度から中等度の症状であれば鍼にて改善するケースもあります。
【大人斜視・調節性内斜視の施術】
私たちは、近くを凝視する際に、両目を鼻側に寄せて、いわゆる「寄り目」の状態をキープします。これを「調節性輻輳」といいますが、スマホやタブレットを見る場合は、この輻輳の状態が顕著になります。そして、遠くを見る生活習慣の少ない人は、常に近くの物を凝視し、1日の多くの時間を「寄り目状態」で過ごすことになります。
その結果、「目の位置が正常なポジション(正眼位・開放)に戻りにくくなってしまう場合があります。これを調節性内斜視といい、従来は調節力の強い子供に起こりやすい傾向がありました。しかし、近年では大人にも調節性内斜視の症状が増えています。これは、遠くが良く見える視力(裸眼で1.0以上見えている人・メガネやコンタクトの度数を遠くに合わせている人)の人ほど、調節性内斜視になりなやすとも言えます。
当院では、重度の眼精疲労や慢性頭痛を来しやすい調節性内斜視、隠れ斜視・斜位などの施術に取り組んでおります。