目の酷使、眼精疲労から生じる頭痛の症状は様々です。最も多いのが、こめかみから側頭部にかけて「孫悟空の輪っか」の様に、締め付けられる「こめかみ頭痛」です。

そして、眉間から頭の上がジンジンと痛む「こめかみ頭痛」や、目の奥から頭の後ろが痛む「後頭下頭痛」なども代表的な眼精疲労頭痛といえます。

「みけん痛」から「みけん頭痛」に

眼精疲労を抱える皆様も、みけんがジンジン痛み、慢性的な頭痛に悩む方も多いと思います。そのような方は、みけんを指で押してみると、コリっとした米粒のような塊を触知できるかもしれません。

私たちの治療院では、この眉間にできるコリの核を鍼の刺激で取り除くという治療を行っています。ここでは、みけん頭痛と三叉神経の関係について解説したいと思います。

三叉神経(さんしゃしんけい)は、12対ある脳神経の一つで、主に顔の感覚や痛みを検知する神経です。脳幹から出た三叉神経は3枝に分岐し、それぞれ顔面や頭部の感覚を脳に伝える役割を担っています。

目を酷使すると、みけん部分に硬結(コリの核)ができます。みけんの硬結は血管や神経を刺激して、みけん痛を起こします。さらに硬結が固く大きくなると三叉神経を刺激して、頭にジンジンといった放散痛を起こします。これを「眼精疲労性のみけん頭痛」と呼びます。

つまり、みけん部の固く大きくなったコリの核が消失、または小さくなれば、みけん部の「いやな痛みの持続、頭に放散するジンジンとした頭痛」は緩和する可能性があります。

こちらは、当院が得意としている「みけん鍼」です。コリの核を狙って鍼を刺入する高度な技術です。当院では、このような繊細な鍼を数万件単位で行っています。