オアシスはり灸治療院
since 2009(美容鍼歴15年)
頚椎症、頸部椎間板ヘルニア
の痛みでお辛い方へ
日本人が感じている身体の不調において、肩こりが第1位となっています。長時間のスマホ、SNS、動画視聴、テレワークや在宅ワークなど新たな生活様式も一般化するなかで、国民病とも言える肩こり、その解消には鍼治療が効果的です。
特に、女性は男性と比べ筋肉量も少ないく、「なで肩体型」の方が多いため、僧帽筋などの筋肉量も少なく、男性よりも肩を凝りやすいと言えます。
さらに、上半身を締め付けるような衣服を長時間着用する方は、可動制限や血流の圧迫によって肩こりの症状は増大します。
ひとえに肩こりと言っても、実際には肩だけに限定されるのではなく、首・肩・腕・背中なと広範囲にこりや痛みを抱える方が多いようです。
患者さんの訴えは、「肩のこり・痛み」、「後頭部の付け根の痛み」「首筋のこわばり」、「腕の重圧感や指先のしびれ」、「背中のはり」、「上半身の疲労感」など様々です。
上半身は、重たい頭部を支える首・肩を中心に、筋肉や神経、骨格が密接に連動し、人間独自の複雑な動きを実現しています。
肩コリを引き起こす5つの原因
(1)筋緊張性、不良姿勢により肩こり
長時間の事務作業やスマホ操作、編み物などを行った時など、肩こりは顕著になります。それは、一部の筋肉に継続して負荷がかかる筋緊張の状態から筋肉疲労を起こすからにほかなりません。全身を大きく動かす肉体労働よりも、デスクワークやPC作業などに従事する人に多くみられます。 長年の不良姿勢はストレートネックなどの原因となります。
(2)眼精疲労性の肩こり
現代において、肩こりの原因の殆どは「目の酷使」、つまり眼精疲労が原因だと言っても過言ではありません。朝から晩まで行うPC作業、スマホによる長時間の動画視聴、SNS、ゲームなど、目の酷使によって肩こりが慢性化します。そのため、当院では、首肩と同時に眼精疲労の治療を行うことが少なくありません。
(3)ストレス性(心因性)の肩こり
心へのストレスが原因で肩こりが起きることは周知の事実です。脳が受けたストレスが神経をたどって特定の筋肉に伝播しすることがあります。その代表が肩こりです。絶えず心配事を抱えている人は慢性的な肩こりに悩まされがちです。
(4)習慣・体質が原因で起こる肩こり
生活習慣や体質も肩こりに大きく関与します。なで肩・猫背・悪い姿勢・視力が悪く前かがみで物を見る人、寝不足、運動不足などが挙げられます。近年では、HSP(ハイリーセンシティブ・パーソン)といって、非常に心が繊細だったり、五感が敏感で臭いや光の刺激で身体が緊張したりする体質などもあります。
(5)病気として起こる肩コリ(病原性)
肩こりを生じるものの中には病名がつくものもあります。代表的なものは、変形性頸椎症、頸部椎間板ヘルニア、肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)です。また、腫瘍による神経の圧迫、目や鼻の病気、肺や腹部の病気、心臓病に関連して肩コリを生じる場合があります。
(6)女性特有の肩こり
女性は、PMSなどホルモンバランの変化によって、肩こりが増幅します。また、妊娠や出産、育児、更年期など女性はライフステージによって、肩こりが誘発されます。筋肉量も男性に比べ少なく、ストレートネックや、なで肩傾向がある場合は、より肩こりを強く感じる場合があります。
(7)環境揮発性有害物質による肩こり
現代の生活は、化学物質に溢れています。新築への引っ越しや、リフォーム後に起こりやすいシックハウス症候群などの建材アレルギーによる体調不良を肩こりとして自覚する場合があります。また、柔軟剤や芳香剤などの香害によって頭痛がしたり肩がこったりします。
頸部椎間板ヘルニア・頚椎症・ストレートネック
首(頸椎)は本来、緩やかにカーブしたアーチ構造を有しており、 そのカーブがクッションとなって頭の重みを支えています。しかし、首本来の湾曲が失われることがあり、それをストレートネックといいます。子供のころから猫背だったり、うつむき姿勢が長い方がなりやすく、特に女性に多いのが特徴です。
首の痛みに対する鍼治療
首の痛みに対する治療としては、鎮痛剤、牽引療法、シップ、マッサージ、矯正療法、首のコルセットなどがありますが、今注目を浴びているのが、首に対する鍼治療です。テレビにも時々登場する脳神経外科医が首の治療に鍼を取り入れているのは有名な話です。首は非常に繊細な部位ゆえ、ピンポイントで患部に刺激を与えることができる鍼治療には高い有効性があるという見解があります。
鍼治療に使用する針は0.2mm程度と髪の毛程の細さと、弾力性を備えているので、神経や血管を傷つけることはありません。実際の鍼治療は、首背面・首側面に対して行います。頭骸骨の付け根から肩を含めた、首周辺組織に針で刺激を与えていきます。置鍼(ちしん)といって、鍼を刺したまましばらく横になって頂きます。これにより、固まった筋肉をゆるめ血流を改善し、血液や老廃物の滞りを緩和します。
首の役割
首には頸椎があり、運動器のすべてをつかさどる神経がその中心を通っています。また、頸動脈は脳に酸素と栄養素を送る重要な血管のひとつです。頸部にはリンパ腺が豊富にあり免疫的にも重要な部位となっています。ですから、首は人体組織の中で最もデリケートかつ重要な部位と言っても過言ではありません。一方で、重い頭部を支え・動かすなど、首は最も酷使される部位でもあります。
現代人に多く、首の慢性的な痛みの原因となるストレートネックとは
当院は、首の痛みの治療に力を入れているため、首に何らかの原因で痛みを抱えた患者さんが都外からも多くいらっしゃいます。その中で多いのが、ストレートネックに起因する慢性的な首の痛みです。
首(頸椎)は本来、緩やかにカーブしたアーチ構造を有しており、 そのカーブがクッションとなって頭の重みを支えています。しかし、首本来のカーブが失われることがあり、それをストレートネックといいます。子供のころから猫背だったり、うつむき姿勢が長い方がなりやすく、特に女性に多いのが特徴です。
むち打ち症、椎骨動脈不全、脳脊髄液減少症について
以前から交通事故による「むちうち症」の患者さんは多くいらっしゃいますが、近年では「脳脊髄液減少症」という病気も認知されつつあります。むち打ち症や脳脊髄液減少症は、長期的な経過をたどることもあり、多くの患者さんを苦しめています。
特に、脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)は専門病院や専門外来での診断と治療を要します。脳脊髄液減少症とは、交通事故やスポーツ外傷を契機とし、脳や脊髄を包むように保護している髄液が慢性的に減少することで、頭痛(片頭痛・緊張型頭痛)、耳鳴り、めまい、ふらつき、難聴、顔面痛、三又神経痛、睡眠障害、慢性疲労症候群など様々な全身症状を起こす疾患です。
安静状態を保つ、水分を多く摂取するなど日常的な注意が必要である他、症状が強い場合にはペインクリニックなどでの痛みの治療、また入院でのブラッドパッチ療法を行うことがあります。慢性的な頭部・頸部の痛み、や全身倦怠感に対する鍼治療は有効ですが、まずは専門医による適切な診断と治療を受けることが大切です。