眼瞼痙攣、ビジュアルスノウ、眼球使用困難症など神経眼科疾患に対する鍼治療のご案内

こちらのページは、当鍼灸院が治療を行っている以下の症状を解説しています。

【目次】


当鍼灸院は神経眼科疾患(Neuro-Ophthalmology Acupuncture)の治療実績が豊富です。治療代金は1回8500円(所要90分)となっており、完全予約制です。ご予約はTel03-5980-7511まで。

重度の羞明症(光覚過敏)に対する鍼治療

当院は、通常レベルの生活光や液晶画面を、非常にまぶしく感じてしまう羞明症・光過敏症の患者さんの治療に取り組んでいます。近年では、コロナ後遺症で光をまぶしく感じるようになった方の治療も行っています。

以前は部屋のカーテンを閉め切り、明かりを暗くして生活していた方が、仕事に復帰するなどの体験もあります。また、液晶画面やスマホ画面を数分見ると体調が悪くなるといった方も、当院の治療によって改善するケースがあります。

患者さんの羞明症で多いのが、スマホ画面が眩しい、モニター液晶画面が眩しい、白光が強いLED照明全般を眩しく感じる症状です。恐らく、昔しの蛍光灯や電球下での生活では顕在化しなかった症状が、直光線の集合体であるLEDの光源に、脳が過敏に反応してしまうのではないでしょうか。今のところ、明らかな原因は不明とされています。

中には、一切の光に対して過敏に反応してしまい、光が少しでも目に入ると耐え難い眼痛や頭痛を生じる中枢性羞明の方の治療も行っています。

実は、このブログの筆者である私が抱える眼病(スティーブンス・ジョンソン症候群)も、日常的に、強い羞明を来すことがある、開眼困難症、眼球使用困難症を伴う最重度の眼疾患の一つです。

症状としては、風が目に触れるだけで激痛・・・。目を開けたくても、とても開けられる状態ではありません。特に辛いのが羞明症です。調子が悪くなると、太陽光はもとより、蛍光灯の光も痛く感じますし、テレビや液晶画面などを直視することも困難です。

室内は出来るだけ暗い状態で過ごすのが楽です。照明は全て調光式で、直接ライトが目に入らないように、照明を和紙で覆うなど工夫して生活してます。

これらの症状は、自分で目に鍼治療を行うことで、ほぼ完寛していますが、ひとたび眼球の炎症が強くなると、長期間症状が続きます。学生時代、授業をまともに受けるのが辛く、引きこもりがちになったこともありましたが、あれは今思うと教室が「まぶしかった」からだと思います。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)に対する鍼治療

近年、重度の眼瞼痙攣による眼球使用困難症がクローズアップされています。眼瞼痙攣は、意思に反して瞼がギュート閉じてしまい、目を開けたくても開けられない。予期せぬ時に目が、勝手に閉じてしまうので、日常生活に支障が出てしまいます。

太陽光を中心に、光をまぶしく感じることがあり、外出が困難になるケースもあります。治療にはボトックス療法が広く行われており、当院でもボトックスと鍼治療を併用している方が多いです。

また、ベンゾジアゼピン系抗不安薬や睡眠導入剤の副作用として生じることがある特発性の眼瞼痙攣は深刻です。当院でもベンゾジアゼピン系抗不安薬の長期服用や、断薬による離脱症状で眼瞼痙攣を生じた患者さんを多く治療しております。

視力検査で一瞬目を開けたら問題なく見えるので、視力異常(視覚障害)とは認識されないという問題が挙げられています。これには、日常生活レベルで視機能を正当に評価する制度をいち早く設けて頂きたいと切望する限りです。

ビジュアルスノウ症候群とは

ビジュアルスノウ症候群は、視界砂嵐症候群とも言われ、視界に、粉雪が舞っているようなノイズが普段から見えたり、砂嵐が視界を覆うような見え方になるのが一般的です。

蚊飛症とも違い、ビジュアルノイズが視界の広範囲に見えるため、文字が見えずらいなどの症状により、視機能に不具合が生じてしまいます。目を閉じた状態でもノイズが見えたり、残像が見えたりすることもあり、特異的な脳機能の亢進が原因ではないか。と言われいます。

稀な症状ですが、当院では、これまで20名程の患者さんの治療経験がございます。砂嵐が見える症状の他、残像現象、ブルーフィールド内視現象(青空を見ると顆粒状の粒が無数動き回るチラつき現象)、スターバースト、光を異常にまぶしく感じる羞明症(光過敏)など、様々な症状があります。

多くのビジュアルスノウの患者さんの治療を担当していると、視覚的な症状だけでなく、頭痛、耳鳴、不眠症・睡眠障害、PMS、胃腸障害などの自律神経失調症を抱える方が少なくありません。

子供の頃からビジュアルスノウを感じている患者さんがいる一方で、後天的にビジュアルスノウの症状を発症する方も少なくありません。

突然の視界不良によって「生きているのも辛い」ほど、精神的なストレスを感じてしまう方もいますので、当院では様々な情報共有とメンタルケアも含めた治療を行っています。

鍼治療によりビジュアルスノウの症状が完全に消えることは困難かもしれませんが、症状の程度が軽くなったといケースもあります。

感覚過敏と光過敏

さて、開眼困難症、眼球使用困難症には、「眼球組織や視機能に異常がないのに目を使うことが困難」といったケースが少なくありません。特に羞明(まぶしいという感覚)が強く、普通の明るさでも、まぶしいと感じる光覚過敏症は深刻です。

これらの一部は、HSP(ハイリー・センシティブ・シンドローム)や発達障害、アーレン症候群などの体質的なものや、精神的な疾患が起因となって生じることがあるとされますが、解明されていな部分も多く、根本的な治療法の研究が望まれるところです。

私もそうでしたが、受験勉強で目を酷使するようになり、自分は何か周りの受験生よりもハンデがあると思っていたら、それは目が異常に疲れやすかったということでした。

このように、受験や就活などで、目を酷使し、目の症状が悪化するケースが少なくありません。

また、職場や家庭のストレスなどで、目に症状が出るケースもあります。ましてや、液晶画面とは切っても切り離せない現代ですから。

ただ皆、眼精疲労の症状があるのは確かです。気づかないうちに蓄積した眼精疲労が、上記の症状を悪化させ、心身全体で負の連鎖が起きている可能性は十分にあります。

私たちの治療院では、眼精疲労の治療を丁寧に行い、脳へのストレスを緩和することで症状の改善が得られているケースが、かなりあります。

当院は、光が苦手、通常の光をまぶしく感じてしまう方へでも大丈夫な鍼灸院です。

当院は、このような患者さんがストレスなく治療を受けられるように、全治療ブースを調光可能な照明にしており、暗がりのなかでも私たちは鍼治療が可能です。