小児とは、どのぐらいの年齢が小児はり治療の適応となりますか?

生後一週間ぐらいから7〜8歳ぐらいまで、特に離乳期前後の身体的精神的不安定な時期は、小児はり治療の効果が最も期待できる時期です。 首・肩・背中にある部位をやさし撫でてあげると赤ちゃんは泣きやむ、といった事があるように、遥か昔から行われてきた治療です。

どのような症状に、小児はり治療の適応がありますか?

<小児神経症の治療>

いわゆる疳虫症状(かんのむし)などは特に小児はり治療の効果が期待できます。 疳虫症状とは小児神経症のことで、不機嫌、むずがり、ぐずり、奇声、不眠、夜泣き、噛みつき、食欲不振、乳を飲まない等が具体的な症状です。

( 乳幼児の子供は感覚器が未発達なため、思うように気持を表現できなかったり、周囲の環境の影響を受け些細なことでも不安になったりと、自律神経のコントロールが上手くできな事がよくあります。そうなると疳虫が起こりやすくなります。 )

<体質改善治療>
小児の虚弱体質、慢性的な下痢・便秘、夜尿症などが小児はり治療の適応となります。また、子供に多いアレルギー疾患には、気管支喘息(きかんしぜんそく)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性喉頭炎、アレルギー性鼻炎などがあります。小児はり治療によって体質改善を図ることで、時間はかかりますが、症状の軽減が期待できます。

(アレルギーの原因となるものには、卵や牛乳などのある種の食物、ハウスダスト、ダニ、ペットの毛、排気ガスやタバコ、花粉などがあります。季節の変わり目には、とくに発作が多くなります。これらが抗原(こうげん)アレルゲンとなり、体が過剰反応を起こすことで、アレルギー性疾患を発症します。化学物質が溢れた現在では、アレルギーを持つ子供が急増しています。アレルギーを起こさないためには、アレルギーの原因となる物質を除去し、生活環境を整えると供に、体の中から体質改善を図ることが重要です。)

小児はり治療とは、どのようなことを行うのですか?

はり治療といっても小児の場合は、基本的には鍼を皮膚下にさすことはしません。図のような特殊な器具を使って子供の皮膚をなでていきます。※年齢や症状によっては治療効果を引き出すため、皮膚に針を軽く差し込む場合があります。
同時に、ツボや経絡を刺激して、心身のバランスを整えていきます。治療において、痛みは全くありません。実際に肌を触っている時間は3分ぐらいです。

どのぐらいの治療期間で効果が現れますか?

状態にもよりますが、2日〜3日に一度、2週間程度継続して治療を行うと効果が出てきます。あとは一週間に1回〜2回ぐらい治療を受けていただければ、症状は出なくなる場合がほとんどです。症状が重い場合は、地道に治療を続けることが大切です。

治療費用・・・小児はり治療 1回1,000円 (0歳〜7歳まで適応)  
        初回に初診料1,500円がかかります。
   

※高熱などがある場合は、はり治療は行えません。急性症状がある場合は内科・小児科を受診するようにしてください。以下は、子供がかかりやすい病気(急性症状)の一般的な解説文です。医学書を参考に書いています。


インフルエンザ
毎年、冬〜春に流行する感染症です。最近のニュースを見ておりますと新型は季節を問わず発症している模様です。普通のかぜよりも症状が重く、子供がかかると重症化することが少なくありません。病院で検査をすれば、多くの場合はインフルエンザかどうか解ります。


ウィルス性胃腸炎
ロタウィルスやノロウィルス、アデノウィルスが原因となる感染症です。かかると突然、吐いたり、ひどい下痢症状、場合によって発熱を起こします。


おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
耳の下が赤くはれ、痛がります。また発熱もともないます。腫れている間は、他の子供にうつってしまう可能性があります。まれに髄膜炎を起こすことがあり、高熱と伴にひどい頭痛を生じる場合があります。


手足口病(皮膚の異常)
手のひら、足のうら、口の中に水ぶくれができる病気で、一時的に流行することがあるうつる病気です。高熱を伴う場合もあります。小児における皮膚の病気は様々な原因が考えられますので、親御さんが自己判断せずに、医師の診断を受けるようにしましょう。


突発性発疹(とっぱつせいほっしん)
母体から受け継いだ免疫力が衰える生後6ヶ月ぐらいで起こることが多く、2〜3日高熱が続いたあと、体中に発疹がでます。母体免疫が弱かったり、受け継いでいない場合もあり、生後3〜4ヶ月でかかる赤ちゃんもいます。


麻疹(はしか)
予防接種を受けていない場合にうつります。1歳前後の赤ちゃんに多く、高熱と伴に全身に発疹がでます。


百日咳(ひゃくにちぜき)
風邪のような症状からはじまり、次第に咳がひどくなります。三種混合(DPT)の予防接種を受けていない場合にうつることがあります。


風疹(ふうしん)
体中に赤い小さな発疹がでます。3日間で治ります。注意が必要なのは、妊娠初期の方が風疹にかかると、生まれてくる子供に障害を生じてしまう恐れがあります。ですから、子供が風疹になった場合、妊娠している方にうつったりしないよう配慮しましょう。


プール熱(咽頭結膜熱)
夏のプールを介して流行することからプール熱と言われますが、プール以外でもつることがあります。喉の強い痛み、目の充血、高熱が特徴で、アデノウィルスが原因です。そのほか、下痢などを伴う場合もあります。


マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマが原因で起こる肺炎で、小児に多く見られます。咳が強く、多くの場合に熱をともないます。胸のレントゲンや血液検査で診断がつきます。


水痘(水疱瘡:みずぼうそう)
水分を含んだ発疹が全身にできる、うつる病気です。口腔粘膜も発疹を生じます。みずぼうそうは予防接種で予防可能な病気です。