【眼病・眼精疲労特化型のオアシス式美容鍼灸の例】

当院は緑内障の治療を行っています。そのため、緑内障と診断を受け継続的に眼圧降下剤を点眼している方も多くいらっしゃいます。そこで問題になるのが、緑内障点眼薬による目周囲の皮膚への色素沈着です。

緑内障点眼薬の種類は様々ですが、特にプロスタグランジン製剤は、人によっては「まぶたの色素沈着」を起こすことが知られています。

実際に当院でも、緑内障の患者さんの多くが、このPG点眼薬を使用しており、「まぶたの色素沈着」が美容的に気になるという声を伺います。緑内障の進行を予防するために目薬は欠かせませんので、「まぶたの色素沈着」はあきらめているという方が大半でした。

そのような中、当院で目の周りに鍼治療を継続的に受けている患者さんから、「最近、まぶたのくすみが薄くなってきたんです。」という声を良く聞くようになりました。

確かに、初診時は点眼の副作用によって、瞼が黒ずみ、くぼんでいるような容姿の患者さんが、まぶたのくすみが取れ、まぶたが健康的にふっくらして、まるで10歳若返ったかのような印象を受けるまでになったのです。

そのような美容上の変化は、一人二人の偶然的なものではなく、定期的に鍼治療を受けている半数以上の方に見られました。

緑内障点眼液によるまぶたの色素沈着を、継続的な鍼治療によって美容的に解消するという試みは、当院ならではのものだと思います。

ただ、PG点眼を長期間にわたり使用している方は、まぶたの毛細血管が弱く、鍼治療による内出血のリスクが通常よりも高い場合があります。

また、効果が出るまでに3カ月以上はかかりますので、定期的な治療が必要になります。尚、特に美容鍼を追加しない緑内障の鍼治療(7000円)によっても「まぶたの色素沈着」が改善する場合があります。

ですから特に美容上の問題で「まぶたの色素沈着」が非常に気になるという方には、こちらのコースがお勧めです。

◆眼病・眼精疲労特化型のオアシス式美容鍼灸
費用10,000円(税込) 所要90分
首肩・背中、および目の治療と美容鍼灸(目まわり)を併せて治療します。

適応
・緑内障点眼でのまぶたの色素沈着
・眼瞼下垂による目の狭小化
・眼精疲労による目周囲のしわ
・ドライアイによる瞼の腫れ、目の輝きの消失

などが対象となります。目のまわりは、治療鍼と美容鍼を組み合わせた施術を行います。

<補足>
◆プロスタグランジンとは?

筆者である私自身が緑内障で、このプロスタグランジン系点眼液を使用しているので、少し詳しく解説してみたいと思います。

プロスタグランジンは私たちの体内にある生理活性物質の一つです。有名なのがプロスタグランジンFa2という物質で、主に女性の生理を促進させる役割を担っています。

この物質は子宮内の筋肉を刺激し収縮させて、不要になった子宮内膜などを体外に排出させる働きがあります。このプロスタグランジンの分泌量が多いと生理痛がひどくなる場合があります。

緑内障の点眼薬の中には、このプロスタグランジンFa2の成分を基にした点眼薬があり、現在でも緑内障治療の第一選択薬になっています。

この点眼薬には、強膜やぶどう膜を刺激することで房水の排出を促進させる作用があります。

ちなみに緑内障の点眼薬には、強膜ぶどう膜からの房水排出を促進するもの(PG製剤)、房水生産を抑制するもの(βブロッカーや炭酸脱水素酵素阻害薬)、また近年ではその両方の作用を持つ「α2作動薬」などがあります。

◆眼圧と自律神経
眼圧(房水循環)は自律神経の影響も受けており、交感神経(体を緊張させる)は房水生産を増やします。逆に、副交感神経(体をリラックスさせる)は房水の排出を促します。つまり、両者がバランスをとることで眼球内圧の恒常性が保たれます。

◆レアケースですが、こんなことも・・・

さらに余談ですが、当院の患者さんで非常に生理痛がひどい、という方がおりました。どれほどひどいかと言うと、生理前後は起き上がれない程の痛みで、ずっと寝込んでしまうとのことでした。大学病院での精査でも原因が不明ということで、当院を受診したのですが、問診によってよ緑内障の点眼薬(プロスタグランジン製剤)を使用していることが分かり、もしかしたら目薬が関係しているかもしれないと助言したところ、やはり彼女はプロスタグランジン製剤によって激しい生理痛を起こしていたことが分かりました。目薬に含まれる成分はごく微量ですが、長期間にわたり鼻涙管から鼻粘膜・咽頭膜へと吸収されつづけた結果の、反作用だったのです。

色素沈着や、全身への影響などは、目薬の点眼方法や点眼習慣などによって予防できるので、正しい点眼方法を再確認してみてください。