スマホ4大眼症の目次

当院は斜視・斜位に対する専門的な鍼治療を行っています。対象は高校生以上で、20代~50代の方を多く治療しています。費用は1回6,500円(所要60分)~。治療は予約制です。ご予約はTEL03-5980-7511まで。

斜視・斜位の鍼治療 スマホ内斜視の画像

急増する「スマホ斜視」の治療経験

ここ数年のことです。10代、20代の若者が「目の奥が痛い」「みけん・こめかみがジンジンする」「文字を見ると目が凄く疲れる」「光をまぶしく感じる」「スマホを見ると頭が痛くなる」「いつも脳が疲れている感じがする」「やる気や集中力が持続しない」「スマホずっと見てたら目が内側に寄って来た」といった症状で当院を受診するケースが増えています。

また、30代、40代、50代の方も同症状での受診が後を絶ちません。

目の症状で何か思い当たる節は無いか?聞いてみると、「スマホを長時間、見る機会が増えた」という点が皆、共通しています。紹介先の眼科では「急性の内斜視」と診断を受け、疲れ目の点眼薬とメガネの調整。あとはスマホを見るのを控えて、様子を見るように言われるケースから、斜視の手術を勧められるケースまで様々です。

以前は、斜視と言えば子供の病気という認識がありましたが、時代の変化と伴に、新たな症状が大人にも広がつつあるような気も致します。

スマホで、なぜ、このような症状が起こるのか?

今では「スマホ斜視」という言葉も一般的になりました。これは「急性内斜視」のことを指します。

30cm以下の近距離で、目線を固定して液晶画面(スマホ画面は小さな太陽)を長時間、長期間にわたり凝視し続ける新たな生活習慣は、想像以上に目や人体に負荷が掛かるのは間違いありません。内斜視とは、片方の目の視線が内側を向いたままの状態になってしまうことです。

スマホの画面を見続けることは、同時に眼外筋が頑張って眼球を内側に寄せ続けていことになります。筋肉は使い続ければ必ず疲労します。特に子供や若者は、視機能が成長過程であるのに加えて、筋肉の収縮幅も大きいので、スマホを見続けて、眼球を内側に引っ張り続けると、急性の内斜視になってしまう場合あるということです。

大人の隠れ斜視(斜位)

先ほども述べましたが、この急性内斜視は、成長期で、かつ眼筋の収縮性(調節力)が強い子供に多く、外見上からも分かりやすい症状です。しかし、大人になってから、斜視や斜位の症状が出る場合は、外見上の変化が出にくい、いわゆる「隠れ斜視」のタイプが多く、知らず知らずのうちに目の疲れが悪化して、重度の眼精疲労に至ってしまうコースが少なくありません。

スマホ視聴は眼球の動きが極度に固定される

本を読む際は、眼球で文字を追う必要があるため眼球は絶え間なく動きます。一方、スマホ画面は、スクロールによて文字や画像自体が動いて行くので、目線は一点に固定され、眼球の動きは極端に制限されます。

このようなスマホやゲーム機による斜視は子供だけではなく、大人でも起こる場合があり、当院で多くの患者さんを治療しています。もし、スマートフォンやゲーム機を使用中に物が2つに見えたり、片眼でしか見てないように感じたり、眼が内側に寄ってきたように感じたら要注意です。

目に力を入れないと物が二重にみえたり、写真を撮ると目の位置が少しズレているなどで気づくことが多いです。特に外斜視や上下斜位があると目がとても疲れます。プリズムの眼鏡や斜視の手術といった方法がありますが、軽度から中等度の症状であれば鍼にて改善するケースもあります。

重度の眼精疲労に潜む斜視・斜位の可能性

私たちの鍼灸院には「ひどい疲れ目」を主訴に受診される方が半数以上です。 そのため、眼精疲労になりやすい人の体質についても研究しています。眼精疲労の体質的要因は様々ですが、中でも「斜視・斜位」は「眼精疲労」の大きな要因となっています。

Tさんは、出産後半年ぐらいから急に目の奥が痛くなり、スマホ画面が非常にまぶしく感じられるようになりました。特徴的なのは、歩行時のふらつきです。歩いたり、走ったりすると、視界がユラユラして、足元がフラフラ、砂の上を歩いているような感覚で気持ち悪くなるとい状態でした。また、スーパーなどで棚に陳列された多くの商品に対して、視線が定まらず、目がクラクラするのも特徴的な症状でした。

女性の場合、産前産後はホルモンバランスが大きく変わりますので、視力なども変化して、さらにスマホを見る機会が増えるなどで、眼精疲労を来すことがあるのは良く知られています。

産前に仕事で使っていた度数の強い眼鏡をかけて、産後を過ごしていたのが発端だったのかもしれませんが、眼では「斜視」と診断を受けました。

メガネ調整と、当院の鍼治療によって、症状は軽快しましたが、初診時は目を開けているのが辛いほどの眼精疲労でした。

斜位(隠れ斜視)とは

このように、多くの患者さんが身体的な不調を起こす原因にひとつに、「隠れ斜視(斜位)」があります。

斜視は外見上からも確認できる場合がある目の位置の異常です。多くは子供の頃に発見され、プリズム眼鏡で矯正したっり、斜視の度合いが強いと手術の適応になる場合があります。

一方、斜位は外見上からは確認が難しいため、本人ですら気づかない場合も少なくありません。普段は、目の筋肉が頑張って目を正常な位置に保っているからです。そのため、目の酷使などにより、目を正常な位置に保ち続けるのが困難になると、眼位にズレが生じ、一時的な斜視の状態となります。斜位は隠れ斜視とも言われます。

当院では、重度の眼精疲労や慢性頭痛を来しやすい調節性内斜視、隠れ斜視・斜位などの施術に取り組んでおります。プリズム眼鏡が合わない、手術を受ける程度ではない、できるだけ手術は避けない方などに対して、鍼治療を行っています。当院の鍼治療は、蓄積した眼精疲労を取り除くと伴に、眼血流を上昇させ、毛様体筋眼球を動かす筋肉の正